広島平和祈念式典への参加
 71年前、人類史上最初の原子爆弾が広島市に投下されて多くの命を奪い、今なお多くの人々が後遺症に苦しんでいます。8月6日、広島市中区の平和記念公園において、原子爆弾による犠牲者の慰霊と世界恒久平和の実現を祈念する平和記念式典が開催されました。核兵器の廃絶を謳う平和都市宣言を行った新宿区の議会を代表し、雨宮武彦、吉住はるお両議員と一緒に、私も式典に参列しました。
 今年はオバマ米大統領及びG7外相の広島訪問後初めての式典であり、広島市議会議長による式辞、広島市長による平和宣言及び内閣総理大臣の挨拶のいずれにおいても、オバマ大統領演説に言及され、核兵器のない世界の実現に向けた努力を誓う言葉が語られました。
 私は、司法修習生の頃に1年だけ広島に住んだことがあり、その間に平和記念公園及び平和祈念資料館には何度も足を運びました。戦争が引き起こす悲惨な実相をしっかりと見て、それを忘れないことが、この国の将来にとって非常に重要なことだと思います。

 【民無ク通信vol.3】
今年の夏は選挙が重なったため、会派の議会報告レポート発行が遅くなりました。8月末に新宿区内の新聞各紙に織り込まれたレポートを掲載します。第1回及び第2回定例会における会派所属議員の質問と回答の要旨をまとめています。ぜひご覧ください。

 【ヘイトスピーチ解消法及び大阪市ヘイトスピーチ対処条例の検討】
第一法規の「議員NAVI」に2016年8月10日付で標記の記事を掲載していただきました。
ヘイトスピーチ解消法及び大阪市のヘイトスピーチ対処条例が施行されたことを受け、その特徴及び問題点を検討し、各自治体におけるヘイトスピーチ対応について提言を行ったものです。
ヘイトスピーチについては、マイノリティの人権保護と表現の自由の保障との間の緊張関係を理由に、人種差別撤廃条約批准後も、それが許されないことを明確にした法令が作られませんでしたが、今年は一歩前進した感があります。しかし、マイノリティの人権擁護と地域社会の分断防止の観点からは、まだまだできることがあると思います。
記事は有料のページに掲載されています。ご連絡いただければ、記事全文のコピーをお送りします。
http://www.dh-giin.com/

 【平成28年沖縄全戦没者追悼式への参列】
 今年は「鉄の暴風」と形容される沖縄戦が終結してから71年目です。想像を絶する熾烈な地上戦によって、沖縄の貴重な自然や文化遺産の多くが破壊され、また日米両国で20万人超、うち沖縄住民9万人超の尊い命が犠牲になりました。
 6月23日、この戦争の惨禍による犠牲者の冥福と世界の恒久平和を祈念する「平成28年沖縄全戦没者追悼式」が、糸満市摩文仁の平和祈念公園において行われました。新宿区議会では、昭和61年3月15日の「新宿区平和都市宣言」の趣旨に照らし、戦争の惨禍を忘れず恒久平和を希求するため、毎年この式典に議員を派遣しています。私は、井下田、桑原両議員とともに、区議会を代表して出席しました。
 追悼式では、沖縄県議会議長の式辞、正午の時報に合わせた黙とう、沖縄県遺族連合会会長による追悼の言葉、関係者による献花、翁長雄志沖縄県知事による平和宣言、内閣総理大臣及び衆参両院議長による来賓挨拶などが行われました。
 いずれの挨拶の中でも、今年発生した元海兵隊員の米軍属による事件について言及がなされ、国土面積の0.6%の沖縄県に米軍施設の約74%が集中する現状の改善に取り組むことの重要性が語られました。新宿区議会は第2回定例会において「元海兵隊員の米軍属による事件への対応に関する意見書」を衆参両院議長及び政府に対して提出しましたが、改めて沖縄の置かれた状況を変えることが、戦後に終止符を打つために必要であると思いました。
 また、小学校6年生の仲間里咲さんが朗読した、戦争で負傷した亡き祖父との会話を回想し平和を願う人々の思いを綴った「平和ぬ世界どぅ大切」と題する平和の詩を聞き、我が国の平和を守るために活動していくことを改めて決意しました。
 追悼式の前後に、ひめゆり平和祈念資料館及び沖縄県平和祈念資料館を訪れ、沖縄戦、戦争の悲惨さ、特に戦時下における狂った合理主義が一般の市民に強いる犠牲について改めて学びました。また「東京之塔」に献花を行い、南方諸地域で戦没された東京都関係者の冥福を祈りました。

 【連続学習会「TPP寺子屋」】
2016年6月20日(月)から、長大なTPP協定文の内容に関し、全6回(各2時間)の学習会が行われます。これまでも、TPP協定文を解説する学習会は開いてきましたが、各分野の解説時間が短い、質疑の時間が取れない、という問題がありました。今度の企画は、6回に分けて、各分野についてじっくりと解説し、参加者と議論しようというものです。
日程、会場並びに各回のプログラム及び報告者は、下記リンク先に記載してあります。ぜひご参加ください。私は、7月4日(月)に、ISDSを中心とする投資章について解説します。

http://notppaction.blogspot.jp/2016/06/tpp620.html

 【TPP交渉差止・違憲訴訟−論点と裁判の状況−】
全農林が発行する「農村と都市をむすぶ」の6月号に、標記のタイトルの文章を載せて頂きました。TPP交渉・差止違憲訴訟では、原被告合わせて数百ページに及ぶ主張書面が提出されていますが、現時点での争点が分かるように、その内容を要約したものです。
次の口頭弁論期日は、東京地裁103号法廷で、7月20日(水)午後2時30分からです。関心を持たれた方は、ぜひ傍聴にお越しください。
なお、私の文章全体のコピーは、下記リンク先から閲覧可能です。ぜひご一読いただければ幸いです。
https://www.facebook.com/mikumo.takamasa/posts/1794916694072694

 【中国法制日報のインタビュー記事】
中国の法制日報という新聞社の記者からインタビューを受けた記事が掲載されています(下記リンク先)。私には中国語が分からないので、記事がインタビューを正確に再現しているのか検証していませんが、民進党結党後の日本の政治の短期的見通しについてお話しをしました。

http://www.legaldaily.com.cn/international/content/2016-04/05/content_6552375.htm?node=34042

 【議員NAVIでの連載(法的センスを磨こう!弁護士議員が教える自治体政策)】
2016年5月から、第一法規の議員NAVIというウェブマガジンで、標記の連載を隔月で行うことになりました。
第1回は、今年改正された新宿区客引き防止条例についてです。歌舞伎町でのぼったくり事件等を背景に、従前から禁止されていた客引き行為について罰則を加える改正がなされました。記事では、その改正内容について分析を加えています。下記リンク先をご覧ください。

http://www.dh-giin.com/article/20160525/5781/

 【消費者法ニュースでの記事掲載】
消費者法ニュース107号ではTPP特集が組まれており、私も「TPP協定第9章(投資章)の問題点」と題する記事を執筆しました。本文4ページ程度の短い記事ですが、TPPで合意された外国投資家保護のための一般ルールとISDS条項(投資家が投資先政府を訴える手続を規定した条項)の問題点について、分かりやすく説明したつもりです。
全文は、下記リンク先で読むことが可能です。ぜひご一読いただければ幸いです。
https://twitter.com/TakamasaMikumo/status/736831663351599104

消費者法ニュースでは、投資章のほかにも、農業への影響、食の安全の問題、金融サービスへの影響、医療分野への影響、雇用への影響、国有企業への影響などについての分析記事も掲載されています。
また、米国でのTPP批准問題に関し、トーマス・カトウ弁護士の興味深い論説が掲載されています。共和党のマルコ・ルビオ氏が大統領に選ばれない限り、米国政府が大統領選挙後に現時点のTPP協定文の批准を議会に求めることはないとのことです。

 【5月3日憲法集会】
5月3日は日本国憲法が施行されたことを記念する「憲法記念日」です。この日は各地で憲法について考える集会が開かれますが、私は、有明の東京臨海広域防災公園で開催された「憲法集会」に参加しました。
主催者発表では昨年の約3万5千人を上回る約5万の方々が集ったとのことです。昨今の情勢を受け、憲法に関心を持つ人が増えたことを反映したものだと思います。
私は、TPP反対運動の仲間の皆さんとともに、反対の署名を集める活動を行い、またTPPの問題点について簡単にまとめたリーフレットを配布しました。

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